お味噌に本物があることご存知ですか。
私もつい数年前までお味噌のことなど知らず。
スーパーで「無添加」って書いてあるものならいいのかな~?
その程度の知識しかなく、無添加と書いてあるお味噌でお手頃なものを使っていました。
ですが、きちんと本物のお味噌を選ばないと、実は知らず知らずに添加物を取り込んでいることにもなるという話を聞く機会があったんですよ。
私は娘が食物アレルギーが発覚してから、添加物とかにも気をつけるようにしていたから、「え?今なんと?」って感じで軽く面食らいましたよ。
だって手作りしているのに、添加物をとっているかもしれないなんて、私の頑張りがムダになってるってことーーー( ;∀;)と思いまして。
知ったからにはシフト。
本物へとお味噌も変えていきました。
でもスーパーにはズラリと並ぶいろんな種類のお味噌。
その中からどうやって本物を見つけたらいいの?
見分けるポイントってあるの?
って思っちゃいますよね。
そこで今回は生きている本物の味噌を見極めるポイントについてお伝えしていきたいと思います。
Contents
味噌の本物見分け方とは?
本来のお味噌は生きている酵素が入っているお味噌。
いわゆる発酵食品としてのお味噌のことです。
お味噌は発酵食品と聞くため、どのお味噌でも発酵食品と思っているかもしれませんが、残念ながら違うんです。
重要なポイントは、酵素が生きているか死んでいるか。
死んでしまっているお味噌は、発酵がストップ。
もはや発酵食品としてのお味噌とは言えないんです。
では、どうやってその本物の酵素が活きているお味噌を見分けたらよいのでしょうか。
- 原材料が「米・麦」「大豆」「塩」とシンプルか
- 加熱殺菌処理されていないか
- アルコールで菌が殺されていないか
この3つです。
ではそれぞれ詳しくお話していきますね。
原材料が「米・麦」「大豆」「塩」とシンプルか
お味噌の原材料ってシンプルで、米麹or麦麹と大豆、それからお塩だけで作られるんですよ。
そのため原材料には「米or麦」(これは麹のことです)、それから大豆と塩の表記になっていれば、混じりけがない、他のものが一切添加されてないお味噌。
実際にお味噌づくりのワークショップや発酵のお料理教室でもお味噌作りにチャレンジし、自宅でも今年は自家製味噌作りに挑戦しましたが、本当に材料はこれだけ。
あとは時間をかけて長期熟成してお味噌になるのを待つんです。
そのため材料に他のものが添加されている場合は、あれ?これはなんだ?と疑ってみる。
そして馴染みのあまりない表示は怪しいセンサーを発動してくださいね。
加熱殺菌されていないか
本物のお味噌は生きた酵素が入っているかいないかだとお伝えしました。
酵素が活きているかどうかがkeyになるのですが、加熱すると酵素は死んでしまうんですよ。
というのも、酵素が働いてくれるのが60℃まで。
それ以上になると、酵素が死んでしまい働けなくなってしまうからです。
ただ加熱処理については記載義務はなし。
そのため加熱処理をしましたということは商品には書かれていません。
ですが、見分けるために見るべき参考になる表示があります。
それが出汁入り表示の有無。
お出汁入りのお味噌は加熱処理がされたものになるので、避けるようにしてくださいね。
アルコール殺菌されていないか
家庭でもアルコール消毒使いますよね?
だってシュッシュってすることで、簡単除菌。
便利ですもん。
そこで少し考えてみましょう。
お味噌にアルコールが入っているということは…
そうです、お味噌の中で生きているこうじ菌も殺してしまうということです( ;∀;)
そのためお味噌の発酵はストップ。
発酵食品と呼ばれる本物の味噌でなくなってしまいます。
表示の書き方はアルコールと書いてある場合もあれば、酒精と書いてあることもあります。
いずれかの表記が書かれているお味噌は、こうじ菌が活動していない生きていない味噌と判断してくださいね。
味噌の本物をスーパーで探すときに見るべき場所
さて、本物の味噌かどうかを見分けるポイントを紹介しましたが、これだけではたくさん陳列されているスーパーのお味噌売り場で本物のお味噌を探すのは難しいですよね。
そこでスーパーで麹菌が生きていて、酵素の力があるお味噌を見つけるポイントをお伝えしたいと思います。
- 冷蔵庫で保存されているお味噌かどうか
- ガスを逃がす空気が出入りできる穴があるかどうか
この2つです。
では、一つずつ詳しくお話していきますね。
冷蔵保存のお味噌かどうか
スーパーで販売されているお味噌で冷蔵で売られているモノはほとんどないですよね。
私もスーパーだと冷蔵庫に陳列されているお味噌は、ほぼ見たことがないです( ;∀;)
しかし産直や道の駅などでは、生きたお味噌といえば冷蔵庫に陳列されて販売されています!!
冷蔵保存されているお味噌=本物のお味噌。
冷蔵庫で冷やすことで、発酵を抑えているからです。
というのも常温に置いておくと、麹菌が元気なのでどんどん発酵が進んでしまうんですよ。
その対策として冷蔵保存で販売されているというわけです。
もし冷蔵で販売されているお味噌があれば、生きている本物のお味噌と判断して間違いなしです。
ガス抜き穴があるかどうか
こうじ菌が活動しているお味噌は発酵、お味噌としてパッケージに詰められた後もお味噌内では発酵が続いているんですよ。
そして味噌の中で菌が活動し発酵状態がいいと、炭酸ガスが発生します。
するとお味噌のパックが膨らんだり、蓋が浮いたりきたり、あまりにも活発な場合は袋が破裂したりしてしまう可能性があるんです。
それを防ぐために生きた味噌のパッケージにあるのが、空気が通るガス抜き穴。
そのためスーパーで販売されている生きているお味噌にはついています。
ガス抜き穴は、袋の場合は表面にあって見えやすいです。
パックの場合は、蓋の部分を要チェック。
プラスチックの蓋を開けると紙で覆われた中蓋がありますよね?
その部分にもしガス抜きの穴があれば設置されています。
パッケージには色々文字も書いてあってよく見ないと分かりにくいですが、ガス抜き穴があるかどうかは、発酵食品のお味噌かどうかを見極める超重要なポイント。
そのためガス抜き口があるか、よくよくチェックしてみてくださいね。
生きている味噌はメリットがいっぱい
本物の生きているお味噌を選ぶ方法をお伝えしてきましたが、本物のお味噌はメリットがいっぱいなんですよ◎
そのためぜひ生きたお味噌を選んでほしいんです。
ですが、本物のお味噌はちょっと価格も高め。
モノによっては、2~3倍くらいのお値段がするものも多いです。
そうなると、ちょっと手が遠のいてしまったりすることもあると思うんです。
そこで本物のお味噌がどんだけすごいのかを知っていたら、少し価格が高くても本物を自然とチョイスするようになるのではないかと思いまして。
(私がそうだったので(笑))
ここからは、生きているお味噌の効能についてお伝えしていきたいと思います。
発酵食品のお味噌は「医者いらず」という言われるほど、健康へ良い効果が期待できるんですよ。
- ガンのリスク低下
- 生活習慣病の予防
- 老化防止
- 血圧の上昇を抑える
- 放射線除去効果
すごくないですか。
今ではガンは2人に1人と言われてる時代。
ですがお味噌を食べることで、ガンになるリスクを下げることができるんですよ。
しかも毎日のお味噌汁で。
めっちゃお手軽じゃないですか~?
だってお味噌汁でガン予防ですよ。
実際にお味噌汁と毎日飲んでいる人と全く飲まない人では、全く飲まない人の方が胃がんの死亡率が48%も高いという報告や、乳がんの発症率も1日2杯のお味噌汁を飲むだと0.74倍、1日3倍以上飲む人だと0.6倍と40%も減少しているという報告もあるほど。
せっかくお味噌汁を飲んだり、お味噌料理を食べるなら、生きているお味噌を食べて健康になったほうがいいと思いませんか。
もう一つ私がお味噌汁ってすごいんだな…と思ったことがあるので紹介させてください。
それがお味噌を研究している方の本を読んだ時に書いてあったのが、放射線除去の効果。
原爆投下されたときに、お味噌汁を前からずっと飲んでいてその後もずっと飲み続けた方は、後遺症に苦しんだりすることもなく、生きることができたという記述が本の中にあったんですよ。
すごくないですか?
だってお味噌汁ですよ、お味噌汁。
野菜を切って煮込んでお味噌を溶かすだけっていう超簡単な。
でも麹菌が生きて活動しているお味噌だと、お味噌の酵素力のおかげで上記のようなお味噌パワーで体を健康に保ってくれる効果が期待できるんです!!
だからね、同じように食べるなら本物のお味噌。
何も効果が得られないお味噌汁より、毎日の継続効果で将来の病気が予防できるのであれば、少し値段もする本物味噌もけっして高くはないのではないかと私は思っています。
さいごに
これで本物のお味噌選べそうですか?どうでしょうか。
さいごにもう一度、生きているお味噌の選び方のポイントをまとめておきますね。
- 熱殺菌されていないか
- アルコール(酒精)が入っていないか
- 冷蔵保存で売られているお味噌か
- ガス抜き穴がパッケージにあるかどうか
この4つです。
見るポイントも
- 原材料表示と出汁入り表記があるかないか。
- 袋入りのお味噌であれば、全体を見てガス抜き穴を探す。
- プラスチックの容器であれば、中蓋部分にガス抜き穴があるか探す。
といった感じです。
麹菌が活きているお味噌は、市販でも少しお値段が高め。
とくに1年と長い歳月熟成させて、時間をかけて作られたお味噌や塩にもこだわって作ったお味噌ならなおさら。
スーパーなどの2~3倍くらいするお味噌も多いです。
ですが、本物で1年以上しっかりと熟成されたお味噌にこそ、上記でも紹介した味噌の効能がありますからね。
ぜひ発酵食品としての昔ながらの製法作られたお味噌を選んでみてください!!